*****















真っ白な部屋



あの頃の俺の部屋とは対照的な色









あの暗闇の中では、赤なんて分からなかったはずなのに


まるでこの部屋にいたかのように…


あの時俺には“赤”がすごく鮮明に写った





白い画用紙のように


汚れのない雲のように


白亜の白雪のように


純白のドレスのように








あの時俺にはあの部屋が一点の汚れのない白の部屋に見えたんだ









真白の空間にただ一つ異質な“赤”


どこまでも広がり、止まることを知らずに溢れるその色は、全ての白を飲み込んでいった



















残ったのは穢れきった俺と





あなたの抜け殻





それに



“赤”