地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪

「えっ・・・いいよそんな・・・」


繋いでない手を前に出し、断ろうとする。


「いいから。食いたかったんだろ?」


ほら と言うように見せてくる。


食べたかったけど、買って欲しいとかなかったのに・・・

なんか悪いな・・・




「なんだ。食わせて欲しいのか・・・」


んん!?


「なら早く言えよ。食べさせてって」



意地悪な笑顔になる。


「ち、ちがっ・・!」


「なら早く受け取れ」



これ以上は危ないことに繋がると思い、素直に受け取った。









リンゴ飴を片手に持ち、陸とも手を繋いだまま

花火が見える場所を探す。




みんないいとこばかり取ってて、見つからない。