「…暑い」 最悪。 あたし、海は焼けるから嫌いだって言ったのに。 「洋子も、海入ろうよー」 「そうだよー。そこじゃつまんないっしょ?」 夏休み半ば。 友達に誘われて来た海。 あたしはずっとパラソルの下で荷物係をしていた。 「大丈夫だしー。理佐(リサ)もサトシくんも他の皆と遊んできて」 そう微笑んだけど、本当は暑いし、今にも倒れそうだった。 「そう?…じゃ、荷物よろしくねっ」 理佐たちは、遠慮もせずに海へ掛けていった。