「それにアンタは人間として好きだ」 人間として、好き? それってもしかして、一歩近付けた? 女は嫌いって言ってた届の中での好き。 「ありがとう」 涙を流して喜んだ。 「礼かよ。少し変わったかもな」 「……え?」 「女の印象。こんなバカもいるんだってわかった」 一言多い!! バカとはなんだ!! それでも、あたしは嬉しかった。 「ねぇ、なんでキスしたの?」 ふと思い出して聞いてみた。