「はい、コレ」 そう言われて渡された紙にはメアドが書いてあった。 ……まさか!? 「届の!?」 「俺以外に誰がいるんだよ。……いつまでも兄貴通して俺を呼ぶのも兄貴に迷惑だろ」 理由がなんでも、嬉しかった。 「ありがとうっ!!」 あたしはその場で早速登録した。 「今かよ」 「うんっ!」 にやけが止まらない。 また一歩近付けた気がした。 嬉しいんだもん! 「……俺さ、好きな女いるんだけど」 ズキッとした。 それは、わかっていたこと。 「花音ちゃん……でしょ?」