勢いよく開けた保健室の扉。 中には先生も生徒も、誰もいない。 「……よかった」 それを言うと共に流れ出す涙。 もう、押さえ込むのも限界だった。 あたしは一番窓際のベッドに寝転んだ。 どんどん涙が溢れてくる。 「届、なのに……。」 そうボソッと呟いた言葉に。 「俺がなに?」 返ってきた返事。