私はまたあの路地に来ていた。 もちろんろくに会うためだ。 ろくとの事は航太にも話していた。 普通なら信じられるような話ではないだろう。 だけど、航太自身も猫に関する不思議な経験したからだろう、絶対について行くといってきかなかった。 それに、ろくにお礼が言いたいとも言ってくれた。