「……い! おいってば! 優子!」 ろくの声に我に返る。 しかし、猫に呼び捨てにされるとは。 −すみません。ボーってしてました。 「いや、いいんだけどよ……。で、どうした? おいらに話てみねえかい? まあ、話さなくても探ればわかんだけどな!」 そうだった。 こいつらには人の心を読む能力があった。 「勘違いすんなよ! 心の中に降りて行けば確かにわかる。だけどな、いくらおいら達でも、そこまではしねえ。安心しろ! 誰にも言わねえから!」 いや、誰に喋るというのだ。