路地の左側は何かの工場だろう。 ここはその裏手で、青い壁とそれを取り巻くフェンスが先の方まで続いている。 右側は、家々のブロック塀が、まるで一つの建物のように隙間なく、青い壁と同じように延びていた。 赤く錆びたフェンスの外側には伸び放題の雑草、そして銀杏の木が緑の葉を誰にも邪魔されることなく伸ばしている。 右側の家々も思い思いの背の高い木々を植えていた。 それらが空中で重なり合い、路地のほとんどに日陰を作っていた。 私はその緑のトンネルを歩いている。