いやいやいや、まて! 待って! お願い! 思いっきり相手のペースに引き込まれているではないか。 ん? わ、笑ってる……。 猫が振り向いて笑ってる……。 いや、笑われてる……。 しりの穴もヒクヒク笑ってる……。 「お嬢ちゃん。おいらは『ろく』ってんだ。七人兄弟の六番目だから『ろく』。よろしくな!」