だから、もっと遠くに行ってしまう前に告白しようとしたのが中3の秋。 中庭に俺が侑姫を呼び出した。 「俺……さ、中1の時からゆうっ『ピーンポーンパーンポーン3年D組乙宮さん、3年D組の乙宮さん大至急職員室まで来るように。』 「あっ、いっけなーい、明日試合なんだった!!ごめん、楓後でもいい??」 「おっ、おぅ。」 あ……良くねぇよ。 ってか担任!! 空気読めよ!! 「じゃあねー。」 手を振ってフルスピードで侑気は去っていった。 ……まじショックだった。