……緋山匡、だ……。 「緋山匡クンだ。じゃ、自己紹介して。」 一生懸命しゃべる担任の声もクラスメートの声で聞こえない。 担任も可哀想に。 そりゃ突然人気NO.1の俳優がクラスメートですって言われりゃ誰だってビックリするわな。 少し静かになった教室で初めて緋山匡が口を開いた。 「自己紹介なんて必要ないだろ。とりあえず、よろしく。」 よろしく。って言い方が余りにセクシィーで不覚にもトキメキそうになってしまった。