ダサ子の格好のままテレビ局に入る。 いろんな意味で私は目立っている。 早足でトイレに向かう。 鏡の前にたち、眼鏡を外し、軽くメークし、髪の毛を丁寧にとかしてからトイレをでる。 もう完璧に乙宮侑姫の顔だ。 性格だって学校みたいに演じることもない。素の乙宮侑姫でいられる。 「おはよーございますっ。」 知らないスタッフが挨拶してくる。 適当に答えて通りすぎる。 楽屋につくと高槻さんがもういた。 「原稿覚えたー??」 「もちばちですっ☆完璧っすよ♪」