森山は浅海と逃げるように教室を出ていった



「ぁ〜あぁ…」





膝を着いて


ぐちゃぐちゃになったお弁当のおかずたちをゆっくり拾った



鼻の奥がツンと痛くなったけど絶対…絶対泣くもんか


あんな奴のせいで泣きたくない








「うわぁ〜…森山酷くね?」



「えっ?」



驚いて顔を上げると


愛武の友達の准くんが立っていた




「わぁ〜…無惨にもぐちゃぐちゃだぁ〜」