「魔法は常識という枠をを外す術。」

誠の脳裏にはそれだけが渦巻く。


「不侵脚を魔法で…」

瞬間、glasses witchの視界から誠は消えた。


次の瞬間。

誠の炎の刃、その切っ先がglasses witchの背中に当てられる。

「なかなか頑張るね。」

魔法と神の力の融合。

二つの力。

その力はglasses witchと同等なものとなっていた。
「でもその力、誠にはまだ早いかもねっ。」


glasses witchは振り返り様に誠に向かい人一人はゆうに飲み込んでしまう大きさの火球を放つ。


が……その火球は直ぐに消滅した。

誠の周りに張られた聖域。
正確には聖域と聖域と同じ役割をする魔法を消す魔法の混合空間は、悪魔の魔法さえも消し去っていた。