「で??
相談ってなんだよ。」

ウェーン…

「もしかしてお前…」

「うん。
妊娠してたの。棗の子…でも棗未成年だし…結婚できる年でもないし…
でもアタシなら…
親今いないし…」

「いないってなんだよ…」

「棗と別れた直後に亡くなったの…
今は保険金で学校行ってる…だから…」

「なんでそんな大変なのに連絡よこさなかった…
高校はどうやって行ってるんだよ…チビいるのに…。」

「迷惑かけたくなくて…
子供は隣のおばさんが預かってくれてて…
それにアタシ来週からもう学校行かないから…」

「えっ??」

「子育てに専念するの…
それでお願いがあって…」

「どんな??」

「どうして怒らないの??」

「何を怒る必要があるんだよ???
俺の子なんだろ??
由香の子なんだろ??
だったら怒らねぇよ。」

「なんでそんなに優しいの??
俺様のくせに…嘘かも知んないんだよ??
アタシのわがままかも…「うるせぇよ…」

「えっ??」

「お前は俺にうそついてんのか??
思えば変だったよな??俺の高校生活の邪魔になるから別れようだっけ??
邪魔になるってなんだよ…俺がいつ由香を邪魔ものにした??
それにチビが俺の子じゃないならお前浮気してたのかよ…

確かに俺は遊んでた。でも本命や、キスするのはお前だけだったよ…
少なくとも俺はそうだと思ってたお互いに…
お前は違ったのかよ!」

「違くない!
違わないよ!棗だけが好きだった!棗だけを愛してた!

もうそんなこと言わないから…変なこと言わないから…

だからお願いを聞いて?」

「そのお願いって何なんだよ?」

ギユッ…

「もう一度アタシと付き合って…?」

「そんなことかよ…それがお願い?」

「そんなことって…」

チュッ。

「いいに決まってるだろ?
こっちは嫌いになって別れたんじゃないんだから。あきらめついてねぇって。

それでも不安なら俺が高校を卒業したら結婚でもする?」

「それって…」