「ウチは太ってたから…
影で悪口言われてたのも知ってるの。
琉架と二人で言っていたでしょう?」

「知ってたのか。
悪かったな。あの時はお前のコトを都合のいいやつとしか思ってなかった。」

「やっぱりね。
でもそれでも側にいたかった。」

「わるい。」

「そんなとき、渚の骨髄の型とウチの型が一致した。
勿論直ぐにウチは手術した。」

ゴホッ…

「大丈夫か?」

「平気。
でも問題はその後だった。
渚が治ったら今度はウチが…
違う病気だったけど…
直ぐに手術しなければ助からないと言われたけど…
移植手術の後で体力が無かった…
手術できなかった。」

「あぁ。
それは聞いた。」

「そのあと体力が戻って直ぐに延命手術をした。」

「なら何で…
今死の危険に晒されているんだ!!」

「延命しても20歳まで生きることは出来ない…
それが医者の答え。
だからウチはそろそろ…
医者にももってあと半年って4月に言われた。」

「悪かった…
俺は、俺たちはお前に…」

「ねぇ棗。
醜かったウチと仲良くしてくれてありがとう。



ねぇ、用事があるんでしょ??
どうせウチはもうずっと病院だから…
またお見舞いにでも来てよ。
待ってるから!」