灰色の事務机を両手でバンッと叩きつけ、お決まりの電気スタンドをヤツの顔にあてながら、俺は声を荒げる。 「オイッ! ネタは上がってるんだっ。さっさと吐いちまえ!」 「いやぁ、吐いてもいいけどさぁ。オマエのご希望の原形は留めてないと思うぜ」 「コイツめっ。まったく反省してねぇな。これで何度目だっ!前科があるのを忘れた訳じゃなかろうなっ」