僕は控え室を出た。 『今日負けると思ったのに…ほんとラッキーだったな。』 『あぁ、あのピッチャーすげぇって聞いてたけど大したことなかったな。』 『ほんとだよな。1年の時からレギュラーだから凄いと思ってたのにあんなんだったら3年に投げさせてやればいいのにな。』 廊下では相手チームが僕には気付かず話をしてた。 悔しくて… 情けなくて僕は唇を噛み締めた。 来年は絶対… 見返してやる。