僕の記憶が消えていく


『香吏奈ちゃん。』


病室を出ると制服を着た香吏奈ちゃんがいた。


『学校からそのまま来てくれたのね。ありがとう。瞬ならいるからどうぞ。』


『いえ、…あの瞬の好きなケーキ買ってきたんで。』


香吏奈ちゃんはケーキの箱を私に渡した。


『瞬の病気って…。いえなんでもないです。また瞬が落ちついたら来ます。』


香吏奈ちゃんはそういうと急いでエレベーターに向かった。


香吏奈ちゃんの暗そうな表情を見ると瞬と何かあったんだなと感じた。