利香15歳・5児の母です!

「大丈夫だって。お前ら昔からずっと仲良かったろ?少しくらいのすれ違いで壊れるようなもろい関係じゃないって!」


アタシの不安を見透かしたように優は言った。


「そうかな?」


「そうだよ!」


「お前さ、小学校の時の運動会のリレーでバトン落とした事あったろ?あん時、クラスのボス的存在だった町田美代子に責められたよな?」


「うわ!よく覚えてるね?美代子、いじめっ子でさ、絶対はぶられるって覚悟してたのに何も言われなかったんだよね!」

懐かしい小学校時代の思い出話しをされ、アタシは興奮した。


「あれ、何でか知ってるか?」


「何でって?」


意味が分からない。


「あの時応援席にいた千草が、町田の胸ぐら掴んで言ったんだ。もしこの事で利香をいじめたりしたら私が許さないからな!ぶん殴ってやる!って。」


「うそ!そんな事があったなんて全然知らなかった!」


「だろ?あの頃千草って体も小さくて、やせっぽっちで、逆に町田は体格のいい子だったろ?すごかったよ、お前のために立ち向かう千草は。熊がウサギに喧嘩売ってるみたいだった。」


「熊とウサギってー!」


優のたとえ話が可笑しくてアタシは笑った。


知らなかった。
そんな事があったなんて、千草は一言も言わなかったから。


千草はいつだってアタシの味方だったんだ。


そう思ったら胸がほっこりと暖かくなった。