「うわぁー!ストップ、ストップ!俺が泣かせたみたいじゃん?」


めちゃくちゃ焦る優。


「だって…。」


こらえようとすればするほど、洪水みたいに涙が流れる。


「んじゃ、泣けよ!気が済むまで泣け!」


「どっちよ!」


矛盾してる優が可笑しくて思わず突っ込む。


「なんだよ〜?泣くなって言えば泣くし、泣くなっつったら笑うし、お前天の邪鬼だな!」


「ヘヘヘッ。本当だ!」


なんか少しだけ気持ちが和らいだ。


「ほら!」


優がまたポケットティッシュを差し出してくれた。


「ありがとう。」


アタシはそれを素直に受け取った。