利香15歳・5児の母です!

放課後、アタシは帰る準備をしている千草に歩み寄った。


「ねぇ、千草?」


「何…。」


「さっきはごめんね?ちょっと言い過ぎた。」


「別に…。悪いのは私だから…。利香は悪くないよ。こっちこそごめん。」


ぶっきらぼうな言い方だったけど、千草が謝ってくれて、とりあえず安心。


「ねぇ、千草何か悩んでるんじゃない?」


「何かって?」


「それがわからないから聞いてるんだよ?良かったら話してくれないかな?千草はいつもアタシの悩みを聞いてくれて、本当に助けてもらってる。だから今度はアタシが千草を助けてあげたいの。一緒に悩ませて欲しい。」


「利香…。」


千草が目に涙を溜めてアタシを見つめている。


あの強気な千草が泣きそうになるなんて、よほど苦しんでいるんだ。