利香15歳・5児の母です!

授業中、アタシは千草の事が気になって勉強どころじゃなかった。


「ここテストに出るからチェックしとけよー?」

先生が重要な話しをしているのに、ちっとも集中できない。


「私らしいって何?利香に私の気持ちなんてわからないよ。」


千草が言った事が頭から離れない。


千草らしいって言うのは…。


いつも明るくて、サバサバしていて、優しくて、アタシの話しを聞いてくれるお姉さん的存在な…。

って、アタシはずっと思っていたけど違ったのかな?


千草の事、知り尽くしてる自信があった。


好きな物、嫌いな物、得意な事、苦手な事…。
なんでも。
だから、利香に私の気持ちなんてわからないって言われたのは悲しかった。


けど、アタシも知らない心の中に閉じ込めた何かを千草は抱えている。


いつもアタシを助けてくれる千草を、アタシも助けたい。


やっぱりきちんと話しをしよう。


そして、言ってあげるんだ。


アタシも一緒に悩ませて?って…。