キーンコーンカーンコーン…。


ちょうど昼休みが終わった。


千草はアタシと目も合わさない。


何だって言うのよ?
今まで気にくわない事があれば、はっきりと言ってくれてたのに。
これじゃ謝る事もできない…。


自分の席へ戻ろうとした時、アタシの後ろ姿に千草が呟いた。


「私らしいって何?利香には私の気持ちなんてわからないよ。」


振り向くと、千草はすでに次の授業の準備をしていた。


どういう事だろ?


気になったけど、先生が廊下を歩いて来るのが見えたから、アタシは黙って自分の席へ戻った。