「やだな…、冗談じゃん?千草、どうしたの?なんか今日変だよ?」


そんなに怒らなくてもいいのに…。


いつもみたいに、「ありえなーい!」とか、「やめてよー!」って軽く流してくれると思っていたのに、まさかの反応。


「だって、私と光一がいい感じなんて有り得ないし!私、ちゃんと好きな人いるのに、そういう事言われると気分悪いよ!」


「だから冗談だってば!いつもはこんな事で怒ったりしないのにどうしたのよ?千草らしくないよ?」


アタシも立ち上がって声を荒げた。


学食から帰ってきたクラスメート達が、口論しているアタシ達を遠慮なく見ている。


周りから注がれる興味津々の眼差しを意識して、アタシと千草は椅子に座った。