「そうだ、昨日行ったアイスクリームのお店どうだった?」


気まずい空気の流れを変えたくて話題を変える。

「ん〜。美味しかったよ?」


相変わらず千草は携帯ばかりいじっている。


「次は絶対一緒に行こうね?」


「ん〜…。」


「昨日ね、エマが千草と成宮君を見たって言ってたよ!」


「えっ?!」


千草は顔をパッと上げた。


「エマちゃん、何か言ってた?」


「何かって…。そうだ!なんか2人、いい感じだったって言ってたよ?」

「なっ、んなわけないじゃん!」


千草は立ち上がって強く否定した。