ん?!


背後から鋭い視線を感じて振り返ると、一緒にお弁当を食べていた千草と目が合った。


「ごめん、ごめん!さ、続き食べよう?」


千草の所に戻ると、まだ半分以上残っているお弁当にふたをした。


「食べないの?」


「ん…。なんか食欲なくて…。」


そういえば顔色が悪い。

「具合悪いなら保健室行った方いいよ?」


心配そうに訪ねるアタシに首を振り、千草は携帯を取り出した。


「大丈夫?着いて行こうか?」


「平気だってば!少しほっといてよ!」


千草はうざそうに言うと、また携帯に目を落とす。