「実はさ、メールしてる人、気になってる人なんだ。」


「そうなの?千草に好きな人がいたなんて初耳だよ。どうして教えてくれなかったの?」


アタシ達の間に秘密なんて無いと思っていたのに…。


またショックを受ける。

「うん…。実は彼ね、彼女がいる人なの…。どうせ実らない恋だし、幸せそうな利香にはなんとなく言いにくかったんだ。」


「そっか…。ごめん。」


「もう!なんで利香が謝るの?」


「なんとなく…。」


「なんだそれ〜?」


「だって〜!てか、その人、アタシの知ってる人?」

千草は少し間を開けてから言った。


「全然!私が通ってる英会話教室に来てる人だよ!」


「そうかぁ!ふぅ〜ん!」

やっと千草がいつもの顔で笑ってくれたからホットした。


だから…。


アタシはついつい調子に乗ってしまった。