「私はね、イチゴチョコのストラップ!ほら、色違いみたいでしょ?」


千草の携帯には、ピンク色のストラップが揺れている。


「本当だねぇ?でも、アタシ携帯持ってないから…。」


貰ったストラップを握ったままアタシは苦笑い。


「そっか…。でもさ、せっかく光一がくれたんだから使わないと可哀想だよ。そうだ!ちょっとペンケース貸して!」


「ペンケース?」


おもむろにペンケースを渡すと、ファスナーの部分にストラップをくくり付けてくれた。


「ほら可愛い!」


「ワオ!千草ありがとうー!」


千草に抱きつく。


千草の気遣いと、成宮君からの初めてのプレゼントが嬉しかった。