「ギャーー!」


「ピノコ、ごめんねぇ。よしよし…。」


驚いて泣きじゃくるピノコを抱き上げ、おしりをポンポン叩きながらあやす。


「だって利香姉、トシ兄がカレー食べ過ぎなんだもん!」


チクられた寿一はムッとしたように大貴を睨みつけた。


「はいはい、寿一は食べ過ぎだよ!ママの分も残しておいてあけて!」


「だって…。お腹すいてるんだもん。」


「だからって三杯も食べなくても…。しかも、マヨネーズまでトッピングして!高カロリーすぎ!寿一はちょっと太り過ぎだよ?いくら育ち盛りでも、子供の糖尿病だってあるんだから気をつけなきゃ。」


「じゃあもういい!」


「寿一!」


ガラガラ…。
ピシャ!


寿一は三杯目のカレーを食べずに、部屋に閉じこもってしまった。


はぁ…。