ママが帰ってしばらくしてから病室のドアを誰かノックした。


トントン…。


「はい?」


「こんにちは〜。」


「!?」


やってきたのは、ママの親友・梓さん。


優のママだった。


「お久しぶりね?」


「お久しぶりです…。」


「よっ!」


梓さんの後ろから、優が顔を出した。


「優!」


「元気そうじゃん?入院してる奴に元気そうって言うのもおかしいけどな!」


優の登場により、アタシは泣きはらした顔と、病院から支給されたダボダボのパジャマが気になり始めた。