「千草だよ。自分の彼氏と遊びに行かせて平気なわけ?」


「なっ、千草はそんな子じゃないよ!成宮君だって!」


「ふぅーん?どうだかね?」


「どういう意味よ?」


「だって可笑しいだろ?彼女のお前が成宮君で、千草が光一だなんて。どっちが彼女かわかんねーな!」


ケラケラ笑う優の肩をアタシは突き飛ばした。


「やめてよ!千草も成宮君もアタシの大事な人なんだから、あんたに関係無いでしょ!」


「そっ。ならいいけど。せいぜい泣かないようにな!」


くっ…。


アタシはこれ以上言い返すのをやめて、ズンズン歩いた。