「違うって、何が…?」
「だから…、お金盗んだのはエマ姉じゃない。僕なんだ!」
「なんですって?!」
アタシは驚き言葉を失う。
エマは寿一を心配そうな顔をして見守る。
2人は頷き合うと、覚悟を決めた寿一がポツリポツリと話し始めた。
「初めはほんの少し小銭を取ってただけだったんだ…。」
「ちょ、ちょっと待って!一体何のために?」
お金を盗んだと言うならそれなりに欲しい物があったからだろう。
でも、新しく買った何かは見あたらない。
何に使っていたんだろ?
寿一から返ってきた答えはアタシを脱力させるものだった。
「買い食い…するためだよ…。」
「買い食い?」
「うん。他の子たちはみんなしてるんだ。放課後、お小遣いで、お菓子買いながら帰るの。」
「そんな下らない事のために?!」
またお菓子かよ…。
うちの兄弟たちはなんて意地汚いの!
正直、そう思った。
「だから…、お金盗んだのはエマ姉じゃない。僕なんだ!」
「なんですって?!」
アタシは驚き言葉を失う。
エマは寿一を心配そうな顔をして見守る。
2人は頷き合うと、覚悟を決めた寿一がポツリポツリと話し始めた。
「初めはほんの少し小銭を取ってただけだったんだ…。」
「ちょ、ちょっと待って!一体何のために?」
お金を盗んだと言うならそれなりに欲しい物があったからだろう。
でも、新しく買った何かは見あたらない。
何に使っていたんだろ?
寿一から返ってきた答えはアタシを脱力させるものだった。
「買い食い…するためだよ…。」
「買い食い?」
「うん。他の子たちはみんなしてるんだ。放課後、お小遣いで、お菓子買いながら帰るの。」
「そんな下らない事のために?!」
またお菓子かよ…。
うちの兄弟たちはなんて意地汚いの!
正直、そう思った。


