「……何してるの?」


アタシの机の上でゴソゴソしていたのはエマ。


手には、お金が握られている。


「エマ!」


アタシはものすごい剣幕でエマに歩み寄り、エマが握っていた千円札を取り上げた。


そう、エマが握っていたのは、家計がピンチになった時のためにと寄せておいたヘソクリだった。