「なぁ、最近疲れてない?」


学校でぐったりしているアタシを心配してくれたのはやっぱり優だった。


「ちょっとうちでゴタゴタがあって…。」


まさか大貴が万引きしただなんて、いくら優にでも話せない。


「うちの母ちゃんから聞いたよ?大貴君の事で色々揉めたんだって?」


「えぇ?ママ、そんな事まで言ってたの?」


そんな恥ずかしい話し、優には知られたくなかったのに…。
顔から火が出る程恥ずかしい…。


「なんか利香が急に厳しくなって家の雰囲気が悪いってボヤいてたよ!楽にいこ〜よ〜?」


優は明るく慰めてくれたけど、アタシの怒りは膨らむ一方。


もう限界!
ママにハッキリ言わなきゃ。