「エマ、洗い物と自分の部屋の掃除くらいはしてちょうだい!」


「寿一は太りすぎ。食べる量を制限するからね!いくら子供でも肥満は体に毒だから!」


「大貴、エマの代わりに洗い物をしてあげる必要なんかないよ?大貴の仕事はピノコの面倒を見る事でしょう?」






こんな風にアタシは一日中誰かを怒っていた。


エマとは毎日喧嘩。
他の兄弟たちは、そんなアタシに怯えてか必要以上に話しかけてこなくなった。


それでもアタシはそのやり方を変えなかった。


今までアタシは、兄弟たちを不憫に思うあまりに甘やかしすぎてたんだ。


優しくするだけが愛情じゃない。
時には厳しく接しなくちゃ…。


いつかきっと、みんなも理解してくれる。
そう信じて…。