「大貴は頭のいい子なの。お姉ちゃん思いの、ううん、家族思いの優しい子。利香が家族のために10円、20円を切り詰めながら買い物をしてるのを見て、おやつ代が欲しいだなんて言い出せなかったんじゃないかな?」
「そんなの理由にならな…。」
言いかけてアタシはハッと気づいた。
昨日、大貴はアタシに何かいいたげだった。
様子がおかしかった。
それはもしかして、おやつ代をねだろうとしてたんじゃ…?
なのにアタシは自分の事で頭がいっぱいで、大貴の様子なんて気にかけてやらなかった。
それに加え、昨日に限って財布にはギリギリのお金しか持ち合わせていなくて、それを大貴に言ってしまったっけ。
アタシは大貴におやつ代の事を話す隙を与えなかったんだ…。
「そんなの理由にならな…。」
言いかけてアタシはハッと気づいた。
昨日、大貴はアタシに何かいいたげだった。
様子がおかしかった。
それはもしかして、おやつ代をねだろうとしてたんじゃ…?
なのにアタシは自分の事で頭がいっぱいで、大貴の様子なんて気にかけてやらなかった。
それに加え、昨日に限って財布にはギリギリのお金しか持ち合わせていなくて、それを大貴に言ってしまったっけ。
アタシは大貴におやつ代の事を話す隙を与えなかったんだ…。


