おやつ
300円以内
そこにはそう書かれてあって、大貴はその部分を鉛筆で斜線を引いていた。
「大貴は賢い子だから、家計の事を考えておやつは諦めていたのよ…。」
「…。」
アタシはしおりを見つめたまま何も言えない。
「いくら大人びていたって、大貴はまだまだ子供なの。諦めようと思っても、やっぱり羨ましかったのね?他の子たちみたいに、どんなおやつを持って行って、誰と交換しようか?なんて、考えてしまったんじゃないかしら?そう考えているうちに、ついつい出来心でしてしまったのよ。」
「だったら…。初めからアタシにちゃんと言えばよかったじゃない。」
300円くらいなんとかしてあげた。
あんな思いをするくらいならさぁ…。
アタシのそんな気持ちをママは見抜いた。
300円以内
そこにはそう書かれてあって、大貴はその部分を鉛筆で斜線を引いていた。
「大貴は賢い子だから、家計の事を考えておやつは諦めていたのよ…。」
「…。」
アタシはしおりを見つめたまま何も言えない。
「いくら大人びていたって、大貴はまだまだ子供なの。諦めようと思っても、やっぱり羨ましかったのね?他の子たちみたいに、どんなおやつを持って行って、誰と交換しようか?なんて、考えてしまったんじゃないかしら?そう考えているうちに、ついつい出来心でしてしまったのよ。」
「だったら…。初めからアタシにちゃんと言えばよかったじゃない。」
300円くらいなんとかしてあげた。
あんな思いをするくらいならさぁ…。
アタシのそんな気持ちをママは見抜いた。


