こっそりハンカチで涙を拭いてると、後ろから視線を感じた。
振り返ると、クラスメートの牧村優(まきむらゆう)が立っていた。
「泣いてるとこ悪いけどちょっといい?」
ぶっきらぼうに無神経な事を言う優のおかげで涙が止まった。
「な、何?」
「これ、母ちゃんの店掃除してたら出てきた。多分、お前の母ちゃんが落として行ったんだと思う。」
優が差し出したのは封筒。
丁寧に糊付けされていた。
「何これ?」
「給料明細。一応無きゃ困ると思って。」
「ありがとう…。」
アタシは優に背中を向けて靴を履き替えた。
振り返ると、クラスメートの牧村優(まきむらゆう)が立っていた。
「泣いてるとこ悪いけどちょっといい?」
ぶっきらぼうに無神経な事を言う優のおかげで涙が止まった。
「な、何?」
「これ、母ちゃんの店掃除してたら出てきた。多分、お前の母ちゃんが落として行ったんだと思う。」
優が差し出したのは封筒。
丁寧に糊付けされていた。
「何これ?」
「給料明細。一応無きゃ困ると思って。」
「ありがとう…。」
アタシは優に背中を向けて靴を履き替えた。


