モヤモヤした気持ちのまま冷めたご飯をよそう。

すると、そこへママが起きてきた。


「おはよう。」


「おは…よ…。」


アクビをしながら体をほぐす。
自分の息子が昨日あんな事をしでかしたというのに、なんて呑気。


呑気はいつもの事だけど、今日ばかりはもう少し慌ててもいいじゃない!

そもそも、ママはアタシたちが捕まった時、どこで何をしてたのよ?


しばらく様子を見ていたけど、インスタントコーヒーを入れたり、はげかけたネイルを気にしたりして、ママはアタシに何も言ってこない。


とうとうアタシは痺れを切らした。