翌日、アタシは学校を休んだ。


頭が重く、ムカムカして気分が悪い。


ある意味ズル休み?


体というよりは、心が病気。


家を出る時、大貴はそっとアタシの寝室に現れ、「いってきます…。」と呟いた。


アタシは布団の中で背中を向けていた。


エマがピノコを保育園に送ってくれた。


みんなが学校へ行くとアタシは布団を抜け出し台所へ向かった。


お茶漬けでも食べよう…。


雑に拭かれたテーブルの上には、昨日大貴が万引きしたお菓子が袋に入ったまま置いてある。


それを見た瞬間、食欲は失せ、嫌な記憶が蘇ってきた。