利香15歳・5児の母です!

「まぁ、あんた止めなさいよ。名古屋…大貴君と言ったわよね?」


どうやらこの2人は夫婦。
おばさんは店長さんをなだめながらメモしていた紙に目を落とす。


「お姉さんが利香さん?」

「はい…。」


「今日のところは警察にも学校にも言わない。でもお家には連絡しなくちゃ…。お父さんかお母さんの連絡先教えてくれる?」


「ありがとうございます…。」


警察と学校には言わない。


その言葉を聞いた時、アタシは体中の力が抜け、椅子から滑り落ちそうになる位ホッとした。


大貴がした事は犯罪。
それでも、やはり警察に引き渡され、学校に知られるのだけは避けたかった。


ママの携帯電話番号をメモ用紙に書き、おばさんに渡すと、すぐに電話をかけた。


横目で大貴を見る。


まるで石像のように動かない。


そんな大貴に沸々と怒りが湧き上がる。