利香15歳・5児の母です!

「どうしてこんな事したのかな?」


「…。」


大貴は何も答えない。
膝の上においた拳をギュッと握ったままうつむいている。


これは夢?
悪い夢だよね?
だって…、あの大貴がこんな事するわけない…。

アタシは膝を何度もつねってみたけど、鈍い痛みが残るだけで、ちっとも現状は変わらない。


めまいと吐き気に襲われ、トイレに立とうとした時、店長さんが口を開いた。


「あんたお姉さんだよね?弟さんがこういう事してるの気づかなかったの?」


「気づきませんでした。すいません…。」


込み上げてくる胃液を飲み込み、やっとそう答えた。


「本当に?」


店長さんの目は、明らかにアタシを疑っていた。


まるでアタシが大貴に命令してやらせたみたいに…。


こらえていた涙が滝のように流れる。


どうしてこんな事に…。