千草と仲直りしたアタシの学校生活はまさにバラ色。


共に笑い合える親友がいて、好きな人がいる。


ありきたりな青春だけど、かけがえのない時間。

もう二度と繰り返す事のない時を、アタシは惜しむように過ごしていた。


「ねぇ、いつになったら優に告白の返事をするつもり?」


「う〜ん…。タイミングが…。」


未だに優に気持ちを伝えていたいアタシを千草は心配する。


「このまま流れ流れて卒業…、なんて事になってもいいわけ?」


「うっ…。それは嫌だよ…。」


だけど、夏休みが終わってから、アタシの生活はまたハードになって、優とは学校以外で会う機会がなかった。