｢あんたバカ？そんなんだから舐められるんだよ？裏切るヤツなんて所詮その程度の友達。千草は利香の事、親友だなんて思ってないんだよ！｣


真知子と恵も、そうだ、そうだと言わんばかりに頷いている。


そうかもしれない。
親友だと思っていたのはｱﾀｼだけなのかもしれない。
でもｱﾀｼは…。


｢それでもｱﾀｼは千草の事が好き。大好き！親友だと思ってる。｣


きっぱりと言った。


菜々子はワナワナ震えていて、真知子と恵は顔を見合わせる。


｢バカみたい！安い友情ね！もし千草と仲直りできなくても私らのグループには入れてあげないから！｣


そう言い放った菜々子はｱﾀｼを睨みつけながら自分の席へ帰って行った。

真知子と恵もそれを追いかける。


さっそく三人で何かコソコソ話しているみたいだ。


これで千草に拒絶されたら、ｱﾀｼは卒業まで１人か…。


でも、菜々子たちと一緒にいるより、その方がマシだ。