なんという事だろう…。千草は自分の事よりも、ｱﾀｼが菜々子たちに睨まれる事を気にしている。

千草はわかっているんだ。ｱﾀｼの弱い部分や、卑怯なところ、全部。


その上でｱﾀｼを親友だと言ってくれていた。


それなのにｱﾀｼは…。


情けなくて涙が流れる。

ｱﾀｼは自分の弱さと引き換えに大切な友達を失ってしまった。


後悔したってもう遅い。

どうして、ちゃんと千草と向き合わなかったんだろう。


菜々子たちの言いなりになってしまったんだろう。




親友と好きな人、その両方から拒絶されたｱﾀｼは、本当に１人ぼっちになってしまった。