「マジ引くんですけど〜!その態度!」


菜々子の取り巻き、その1の真知子がわざと聞こえるように言った。


「本当にね!普通、盗るか?親友の男!」


取り巻き、その2の恵もこぞって相槌を打つ。


「ちょ、ちょっと!」


慌ててアタシは止めに入ったけど、菜々子がそれを制した。


「これからは利香は私たちのグループにいればいいよ!ねぇ〜?」


「賛成!」
「賛成!」


真知子と恵に腕を組まれ、アタシはグイグイ引きずられるみたいに菜々子の席へ連れてかれた。