「やだぁ!暑い暑い!休み時間のたびに会いに来るんだもーん!」


アタシたちの様子を見ていた千草が冷やかす。


「千草!」


「オッス、千草!何妬いてんの?」


「はぁー?妬いてなんかないし!」


「またまた〜!自分には彼氏出来ないから俺らの事ひがんでるんだろ?」

「バカ!そういう事言うならもうメール取りついであげないよ?」


千草が成宮君をジロリと睨んだ。


「ごめん、ごめん!頼むよ〜。千草は俺と利香を繋ぐ大切な伝書鳩なんだから!なっ、利香?」


「伝書鳩〜?」


「もう成宮君たら!」


家で多少辛い事があっても、学校に行けば親友がいて、彼氏もいる。


だからアタシは頑張れるんだ。