「だいたいにしてピノコなんてヘンテコな名前を娘につけるところからして可笑しいわ!うちに入ったらすぐにでも改名してあげなくちゃ…。そうね、平成生まれだから成美なんて名前もいいわねぇ…。それと小さいうちから英語教育もしてやらなくちゃ…。」
「ちょっと待って下さい!さっきから黙って聞いてれば、ピノコがお宅に行く事が決まったみたいじゃないですか!ママは…。ママはなんて言ってるんですか!」
そうだ。
肝心なママは何と言ってるんだろう?
まさか…。
承諾なんかしてないわよね?!
「あなたのお母様は…。」
ドキドキ…。
緒方さんは深い深いため息をついた。
「例え何があっても渡さないと言っているわ。」
はぁ〜。
今度はアタシがため息をついた。
深い深い、安堵のため息。
「ちょっと待って下さい!さっきから黙って聞いてれば、ピノコがお宅に行く事が決まったみたいじゃないですか!ママは…。ママはなんて言ってるんですか!」
そうだ。
肝心なママは何と言ってるんだろう?
まさか…。
承諾なんかしてないわよね?!
「あなたのお母様は…。」
ドキドキ…。
緒方さんは深い深いため息をついた。
「例え何があっても渡さないと言っているわ。」
はぁ〜。
今度はアタシがため息をついた。
深い深い、安堵のため息。


